振り返る県内アート散策 その3

浜松OpenArtは10月28日に行きました。一番気になったのは、家族連れ、子供たちでにぎわう、浜松城公園の広場を会場にしたインスタレーションの数々です。たくさんの出展の中、今回は野外インスタレーションに注目してみました。

当日は秋晴れで小さな子供を連れた家族が多くいました。アートを見に来ることが目的ではなかったであろう子どもと家族のレクリエーションに結果的になっている・・・それはすべて予定調和だったのでしょうか。作品の横で池谷大三様ご本人にお話を伺う機会を得ましたが、男の子の兄弟が声を立てて笑いながらトンネルをくぐり抜けていく姿に、これがこの作品の完成形なんだ・・と目を細めていらしたのが印象的でした。

池谷大三 道すがら インスタレーション

赤堀マサシ カラボダンス インスタレーション

赤堀さんは、カラボダンスの展示により、子どもたちが遊び道具にしたため、作品の一部が破損した経緯あり、のちに作品にロープを張られました。これもまた、ひとつのアートの在り方だと思います。カラボダンスは躍動感があり子どもたちがつい、手を出したくなってしまったことがよくわかります。子どもと躾、という文化についても結果的に考えさせられることになり、ハプニングも含めて野外の公園が会場ということの難しさと面白さに考えさせられました。

最後は中村昌司 Oppai インスタレーション

子どもたちが中に入っています。もう何も言わずとも、思いが湧きあがりました。原点です。Oppaiの中に浮かぶ船の中で遊ぶ子供たちが楽しそうにお話していました。中村昌司さんがその横で微笑んでいるところを撮影させて頂きました。かけがわ茶エンナーレに引き続き、人間の命の色でもある「あかいささふね」でしょうか?船がOppaiの中で子どもたちを受け入れ、その船に乗せている夢のような作品はお人柄によるものでしょうか、どこか微笑ましく、温かい作品でした。

日頃利用する機会が少ない商店街の小売店に作家ごとの作品を飾った風景も、なかなか素敵で、市の中心街にどんなお店があるか確認する機会になりました。アートの力、アートにできること、感じることができる素敵なアート展でした。

伊藤みどり 渥美饒児潜在殺出版記念コラボ作品