振り返る、第20回遠州横須賀ちっちゃな文化展。県内アート散策は、浜松市の画廊スタッフとしてご紹介をせずにはおられないので、やや遅れてしまいましたし、時間が足りなくてそのすべてのアートを回り切れなかったのですが、その2 ご紹介させてください。

10月28日最終日

掛川地区には愛すべき古い町並みが数多くあるな・・と県外出身の私は感じます。アートと古い町並みの美しいコラボレーションはすでに横須賀に根付いている恒例イベントのようですが、改めてその素敵さを実感しました。こちらの画像は栄醤油醸造を会場の丹波菜々さんによるインスタレーション作品。風にはためくアートが町並みに美しい華を添えています。

会場 深谷朋昭邸 藤田泉 木版画作品は命がテーマです。不思議な建物との調和を感じます。

点描画 小長井傑 とても繊細なペンによる点描画。昆虫をモチーフにした作品が多くありました。個人的に幼いころからモーリスセンダックの絵本が大好きで、点描画に馴染みがあるためかもっといろいろなモチーフを見てみたいなと気になった作家さんです。

宮下昌也さんの絵画を一目見たときに、浜松市出身浜松西高卒の絵本作家スズキコージさんを彷彿としてしまいましたが、宮下さんはスズキコージさんを師匠のように尊敬しており、親交があるとのお話で、やっぱり!と大納得してファンになってしまいました。命の湧きあがる躍動や自然界のたくましさが、ストンと腑に落ちる感じで入ってきます。

清水実邸の大蔵 谷正輝 プロジェクション・インスタレーション 倉に入るとそこは懐かしさと未来が入り混じった不思議な空間でした。谷さんのテーマは言語化も試みています。哲学的にも思えるテーマの中の言語化できない面をアートで表現しています。異文化、他者、時差に向き合う時、私たちは必ず、言語化できないものに出会っているはずです。これからの教育的アプローチとしてもアートに可能性があることを感じさせてくれる若いアーティストさんのこれからが楽しみです。

清水実邸 長屋門周辺 伊藤啓江 インスタレーション おなじみ親指をモチーフにした今回の作品は命あるもののように見えました。親指が何を意味するのか、いつも不思議な気持ちになる作品です。長屋の門と絶妙に引き立てあっていました。

最後に 橋爪純 翠 感激の美しい作品でした。この絵を実演しているところが見たかったです。

まだまだご紹介しきれないほど素敵なイベント、すでに来年が楽しみな遠州横須賀街道ちっちゃな文化展でした。